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干支のおはなし

の他・おまけ~ No3

⑥ 干支(えと)のおはなし

えとは、十の干と十二の支の組み合わせで出来ています。

干は幹に例えられ、支は枝に例えられるそうです。高校の国語の授業で暗記した記憶があるかたもいらっしゃると思います。

干は、甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸(こう、おつ、へい、てい、ぼ、き、こう、しん、じん、き)

支は、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥(ね、うし、とら、う、たつ、み、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、い)

ここまでは、覚えた記憶があると思いますが、これから先の読み方についてご存じないかたもいらっしゃると思います。よく ”ひのえうま” という言葉を耳にしますが、”うま”はわかりますが、”ひのえ”って何?

実は、十干が「陰陽五行説」の「木、火、土、金、水(もく、か、ど、ごん、すい)」の五行に当てられ、五行がそれぞれ陽と陰に分けられます。(これで、十あることになります)日本語読みでは、陽を”え”(兄)、陰を”と”(弟)となるそうです。この「木、火、土、金、水」を、「き、ひ、つち、か、みず」と読み、陽・陰のえ・とを当てると、「き」の「え」、「き」の「と」・・・・・・これを順に当てはめていくと、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)となるわけです。
で、この組み合わせを順番に十二支に当てはめていくと、60通り出来るわけです。

それで60年経過して61年目になると、暦が一巡して元に戻るので、”還暦”といいます。ちなみに、令和6年は、「甲辰(きのえたつ)」になります。

八百万の神々って?
⑦ 八百万の神々って?

八百万神(やおよろずのかみ)

八百万とは、昔から数が多いことの例えでよく使われています。

言葉の通り、数多くの神さまがいらっしゃるということになります。

古来、日本人は万物すべてに神さまがいらっしゃると考えてきました。野や山、海に川、土地、田、石、木、水、空、太陽、月、星、風、雷、また家の中では、台所やかまど、便所など至る所に自然やこの世に存在するものすべてに神さまがいらっしゃると考えられてきました。

「神名辞典」という書籍があって、その中には実に多くの神さまの名前が載っています。

また、それだけ多くの神さまをおまつりするために、多くの神社が存在する(8万~9万、また10万ともいわれてます)ということになります。

そして、そのほとんどの神社で御祭神は1柱(はしら・神さまを数える単位)ではなく、数多くの神さまが一緒におまつりされています。人間だったらきっとケンカするんでしょうけど、日本の神さまは平和主義
他の宗教の方々にはなかなか受け入れ難い思想かもしれませんが、多くの神々があまねく存在し、人々は生活の中に常に神々を感じ、感謝や畏敬の念を持って生活してきたんですね!

年中行事を楽しみましょう
⑧ 年中行事を楽しみましょう

私たちは、知らず知らずのうちにしっかりと日本の伝統と文化を守り、伝えているんです。

ただ、そこに神まつりと強くに結びついていることや、その意義や意味を知らずに日常生活を送っているだけなんです。

お正月には年神さまを迎えるため門松をたてて注連飾りをし、鏡餅を供えておせち料理を食べて初詣に出かけます。人日の節供には七草粥を食べて鏡開きをし、どんど焼きをして年神さまが天界へ帰られるのと同時にその年の無病息災を願います。

節分には豆まきをし、晴れやかにひな祭りを喜び、お彼岸には祖先のおまつりをします。

端午の節供で子供の健やかな成長を祈って、かしわ餅やちまきを食べ菖蒲湯に入り、七夕さまに願いをかけ、お盆にはご先祖さまの霊を招いて供養します。

お月見ではおだんごをお供えして月を眺め風流に浸ったり、秋の実りの収穫を祝い各地で神まつりが行われます。(新嘗祭)

冬至にはかぼちゃを食べてゆず湯に入ります。

そして大掃除をして餅つきをし、一年の締めくくりに感謝を込めて年越し参りをする…といった具合でしょうか。

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